2003年11月30日
昨日、食品に関する暴露本みたいなものを読んだ
その中で畜産関係はちょっときつかった
ま、かなり脚色されているだろうことは想像できる
のだが、それでもきつい内容だった

豚や鶏の過密飼育、様々な病気の発症そして
それを抑えるための雑多な抗生物質の使用、
部分としての「肉」になるためだけに
数十日で「合理的に」飼育され
「出荷」されていく「いのち」

われわれはいつも肉を見て「新鮮かな」とか
「おいしいかな」「やわらかいかな」なんて
選んでるけど、その肉は血を流し、鳴き、
解体された、かつての命そのものであったことを
意識して買ってるわけでないし食べているわけ
でも決してない
命であったことを意識しないこと
「イイ」肉・・・「おいしい」肉・・

不自然なほどに命そのものを
意識させないような社会・・
豊さってなんやろうか
24時間、牛丼を食べられるということが
豊かな社会なのだろうか

その昔、今ほどに社会が細分化されていなかった
ころには、例えば豚や鶏といった家畜は祭の時、
冠婚葬祭の時、特別な時に、その家庭で解体され、
調理され、食べられていたのだと思う
そこにはある命を奪う行為がほかの命を
永らえる行為と一体化していたんじゃないかな
自分は生かされているという思いと
命を奪う行為のリアリティは直結してた
だから生き物に感謝し、恵みに感謝し、
いのち、自然に対して謙虚だったんじゃないかな

資本主義社会が悪いとか突き詰めるとそうかも
しれないけれども、でもそこまで言うと訳がわか
らないので、とりあえず僕達はもうちょっと
そういう問題に敏感になったらええんやないかと
思うんだけども

その本を読んだおかげで、スーパーで肉を
見ると、どうも気がひけてしまう
寝る前に、豚が鳴き叫んでる姿、解体ショー・・
などを想像すると、肉が食いたくなくなるのです

完全なベジタリアンにはならない
この海の幸に溢れた日本で、インド流の
考え方をそこまで持ち込む必要はない
みなで焼肉を食いにいくならばそこでは
焼肉をいただくであろう
教条主義にはなりたくない
ただ「いのち」に感謝していただくまでである
その意識だけはなるべく持ち続けるように

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