OVERDOSE

2003年8月17日
母のお姉さんは分裂病で
何年も隔離病棟に入院してる
退院して生活保護をもらって
アパートに入ったと思ったら
また入院
閉鎖病棟に戻る
また退院そして入院の繰り返し

一日に30錠は軽く飲んでる
向精神薬は内臓に猛烈なダメージを
与えるらしい
副作用を抑える薬を飲む
さらにその薬の副作用を抑える薬
そうやって合法的に科学的に
薬漬けにされてゆく


僕は数年前に会ったきりで
最近は会ってない
今まで27年間生きてきておばちゃんと
会ったのはほんの2,3回じゃないかな
母は会わせたくないらしい
思えば母の親兄弟に会ったのは
片手で数えれるくらい
全く記憶にない


警察を呼んでも相手にされず
病院に駆け込んでも厄介払いされ
父親を殴り、他人に襲い掛かり
創価学会にはまり
自殺しようと企て
甘えた途端に脅し文句
罵声を浴びせたと思えば
褒めちぎり
道理は通らない
病気、これが病気
そう分かっててもどうのしようもない
そんなことが何度も何度もあったらしい
母は言いたがらない
半端じゃなく我慢強い母が
何も言いたがらない

おばちゃんからよく電話がかかってくる
いつもコレクトコールで
料金はこっち持ちである
話はなんだかわからない
薬が効きすぎの時は
ホントに眠そう
睡眠薬をかなり使うみたい
こっちも眠くなる
電話越しに聞こえる
うなり声と奇声
おばちゃんはまだましな方なのかな
そんな風にも思う
余裕があれば
聞いてられる
相槌もうてる
ピリピリしてると
電話をきってしまう
あんたには耐えられない
ええ加減にしてくれ
そんな気持ちになる

おばちゃんの訴えに耳を傾けることはなかった
何を話そうと辻褄が合ってなかろうと
聞いてほしいというただそれだけのおもいを
僕は無視してしまった
僕と彼女を繋ぐたった一つの道を
拒絶した


自分のできることってなんだろう
幸せってなんやろ
そうして神様を絶対なるものをすがりたくなり
一方で前頭葉はそんな自分をあざ笑い
どうのしようもない自分に
ただ殻の中に閉じこもろうとする
だんだん自分が情けなくなって
弱き者を捜し求めて
同情し憤り遠い世界に手を伸ばす

自分にとって最も大事なものに
眼もくれず
ただ当たり障りのないものに
血眼になろうとする
それは正義でしょうか
それは博愛でしょうか
それは



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